「ぼくのくれよん」おはなし・え:長 新太
この記事では、絵本「ぼくのくれよん」について紹介します。
これは くれよんです。
でもね この くれよんは
こんなに おおきいのです。
ごろ ごろ ごろ ごろ
にゅー
これは ぞうの くれよんなのです。
どんなお話なのかな?くれよんについてのお話って何だろう。タイトル、表紙を見た感じ、普通のクレヨン。どきどきしながら本を開くと…。この本は”大きなクレヨン”のお話でした。
みなさん、動物園に行ったとき、ゾウの大きさにびっくりしている、でも目を輝かせている子供の顔を見たことがありますか?きっと大人の皆さんも一度は思ったことあるのではないだろうか。「あんなに体が大きいってどんな気持ちなんだろう」とかそんな類の事を。(私だけかな?いやきっと数人は似たひとが居るでしょう…)子供の純粋な気持ちに還って書かれたようなこの大きなゾウの、大きなクレヨンのお話。絵は、長新太さんらしい、素朴で繊細だけどダイナミックな、美しい色使いの絵の数々がページを捲るたびに現れます。そこにその登場人物の感情まで見えるような、長新太さんの絵が私は大好きで。いつも、少し胸がキュッとなるような感覚を覚えます。
この絵本では、ゾウが大きなクレヨンで、描きたい絵を塗りたい色で自由に大胆に描いていきます。だがしかし、とにかくクレヨンがでかくて…。どの絵も、必然的にでかくなる。そんな大きな絵に、周りの動物たちは驚き、だまされ、ゾウの意思とは関係なく周りのみんなは翻弄されていく。みんなよりクレヨンがデカいからって、ゾウにもこのでっかいクレヨンで、自由に描きたいものがあるのです。物語の最後、ライオンに怒られてしまっても「まだまだかきたりない」と、自分のクレヨン持って駆け出したゾウ。絵をもっと描きたい、この一心で、ゾウは止まらない。このゾウが、思うように自由に描きたいものを描きたいところに描ける日がちゃんんと来ているといいな。みんなが自由に、自分の描きたいこと(伝えたいこと)を存分に表現できる場所が1つでもあるといいですね。
長新太ワールド全開なこちらの絵本、可愛らしいタイトルからは想像できないほどにエネルギッシュで、最高でした。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
ぜひ、他の記事も覗いてみてください🥰
