「としょかんライオン」作:ミシェル・ヌードセン 絵:ケビン・ホークス

この記事では、絵本「としょかんライオン」について紹介します。
あるひ、としょかんに ライオンが はいってきました。
かしだしカウンターのよこをとおり、ずんずんあるいていきます。
としょかんいんのマクビーさんは、あわててかけだし、
おくにある としょかんちょうのへやへ とびこんで さけびました。
「メリウェザーかんちょう!」
「はしっては いけません」と、メリウェザーさんは、
かおもあげずに いいました。
「でも、ライオンがいるんです!としょかんに!」と、マクビーさん。
「で、そのライオンはとしょかんのきまりを まもらないんですか?」と、
メリウェザーさんは ききました。
きまりについては、なかなかうるさいのです。
「いえ、べつに そういうわけでは……」と、マクビーさんは いいました。
「それなら そのままにしておきなさい」
ある日、図書館にライオンがやってきます。当然、図書館員も来訪者もビックリ。本来いるべき場所でないところに居るだけで、違和感や恐怖は倍増するものです。しかし、館長だけは違った。「そのライオンはルールを守っているか」だけを気にしたのです。他の来訪者と同じように。そしてそのライオンはルールをきちんと守って図書館に居たので、当然館長は追い出したりしませんでした。ライオンはとっても図書館が気に入り、その日から毎日図書館に通うことになりました。とくにお話の時間が好きだったのでお話の時間に間に合うように早めに来館しては、まっている間は館長のお手伝いや来館している子供のお世話、図書館の清掃までしました。そのような日々が続いていたある日、館長が怪我をしてしまいます。ライオンは館長を助けるため、それまできちんと守っていたルールを破り、その日からぱったりと姿を消すのです。ライオンは、その図書館にとってなくてはならない存在となっていたので、当然みんな悲しみます。そんな姿を見て、行動を起こす図書館員さん…。
みなさんは、自分と”違うもの”に出会った時、どんな感情になりますか?恐怖、興味、嫌悪、違和感、ひとによって抱く感情は様々でしょう。そして、その後の行動はどうだろう。拒絶、差別、無関心。本当の意味で公平な心で接することができる人間は、この世の中にどれほどいるだろうか。
そしてこの絵本で伝えたいことは、「ルールの守り方」についても大きく掲げられています。子供にとって、(もちろん大人にとっても)ルールを守って暮らすということは、社会の中で生きる上で非常に大切。しかし、”そうでない場合”も生きていると起こるのです。「今ルールを守り続けると目の前の大切な人が大変な目に遭ってしまう!」とか、そんな時です。だんだんと理解するものですが、子供には難しいですね。しかしこの絵本を読んで、「ルールを破ったライオンは悪いやつだ!」なんて思った子はほとんどいないはずです。心で分かることもたくさんあるのです。
決められたルールを守ってみんなが心地よく過ごせるように気を付けているのであれば、多少の見た目の違いは関係ないのです(本物のライオンが本当に図書館に居たらダメですけどね!笑)。みんな平等に公平に一緒にいる権利が与えられるのです。そんなことをこの絵本には、深く考えさせられました。
少し長いお話なので4歳の三男は退屈かな?と思って心配しましたが、ライオンのふさふさの毛やあたたかな体温まで伝わってきそうな優しいタッチと色遣いの絵のお陰で飽きることなく聴いてくれていました。
| 読みやすさ | |
| 対象年齢 | 4歳くらいから |
| 読了時間 | 1人読みは低学年から約10分 読み聞かせは約5分強 |
以上、絵本「としょかんライオン」の紹介でした。
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