
「これ、怖い病気かも…」
そんなこと思ったことありませんか?
そして、調べれば調べるほど、だんだん怖くなっていって…
このページでは、インターネットでの医療情報の見方について考えていきます。
はじめに
体調が悪いとき、症状をネットで検索するのは、今やごく自然なことです。
一方で、
- 「調べれば調べるほど不安になる」
- 「重い病気ばかり出てきて眠れなくなった」
そんな経験はないでしょうか。
医師の立場から見ると、**インターネット医療情報は“便利な道具”である一方、“使い方を間違えると不安を増幅させる道具”**でもあります。
なぜネットで調べると不安になるのか?
理由はとてもシンプルです。
① 重い病気ほど目立つ
検索結果では
- がん
- 難病
- 突然死
など、頻度は低いがインパクトの強い病気が上位に表示されがちです。
▶ 実際には「よくある軽い原因」が多くても、それは目立ちません。

例えば、世の中30-50%の腹痛は、調べても明確な原因がわからないことがおおいまま治ることが多いです。
でも、調べると胃潰瘍や大動脈解離などがすぐにヒットしてしてしまいます。
これは、怖い病気に早く気づいてほしいという医師側のスタンスにもよります。
② あなたの情報は反映されていない
ネット記事は
- 年齢
- 性別
- 既往歴
- 生活背景
を考慮していません。
医師はこれらの情報を踏まえながら診察していくのですが、これらをスキップして診察してもうまく診断はできません。
③ 「正しい情報」でもあなたに正しいとは限らない
論文や医療サイトの内容が正しくても、
- 今の症状
- 経過
- 重症度
が違えば、当てはめると逆に誤解になることもあります。
論文も玉石混交で、必ずしも正しいエビデンスとは限りません。論文でこう言っていた!とひとつの論文だけで決めつけるのは危険です。


インターネット検索の上手な使い方
では、調べないほうがいいのでしょうか…それもそれで、今の御時世には無理な相談ですよね。
そこで、このように使うとより健全なのではと考えました。
① 情報源を選ぶ
よく体験談などのサイトもあります。難病を診断されたりしてしまうと、ひとりで抱え込むのは辛いので、ブログで色んな方と共有することがあります。これ自体は素晴らしいことですが、病気なの?と感じて調べて行き着くといった場合には、とても不安に感じてしまうことがあります。
- 公的機関
- 大学病院
- 専門医が監修しているサイト
こういった情報源が出しているサイトは、情報がフラットなことが多いです。
②「危険なサイン」を知るために使う
医師が患者さんに質問するときも、必ず逃してはいけない質問があります。
- 頭が痛い → 首を曲げたりできますか? →項部硬直(危険度高)
- お腹が痛い → 押したときと引いたときどちらが痛いですか? →反跳痛(危険度高)
といった調子に、のがしてはいけないサインというのは、本当にあります。
ですので、そういったサインがあるかないかを参考にするとよいのではと思います。
最後に…不安なときに調べすぎるのはやめよう
調べれば調べるほど不安になって…
このような経験、ありませんか?
それって正常なんです!
実はそれはサイバコンドリアという言葉にもなっているくらい有名な概念になっています。
ネットの情報が不安を助長することや、情報源の質によって不安感が増してしまうことは複数論文でも言われていることです。
なので不安にかられそうなときは、無理して調べない、というのもひとつの考え方だと思います。



このブログも、不安を助長しないように気をつけていこうと思いました!








