「1年1組 せんせい あのね」選:鹿島和夫 絵:ヨシタケシンスケ

この記事では、「1年1組 せんせい あのね」を紹介します。
「うそ」ごうだ なおと
ぼくは学校をやすみました
おかあさんにうそをついたからです
なんのうそかというといえません
おかあさんをなかしてしまいました
ぼくもなきました
おかあさんは
こんなおもいやりのない子とはおもわんかった
こんなくやしいおもいをしたのは
はじめてやといいました
ぼくはあほでまぬけで
ばかなことをしたとおもった
ぼくもかなしくてこころがいたい
それでもおかあさんは
なおちゃんのことがだれよりもすきやでと
だきしめてくれました
もうにどとしません
「ほし」たかはし みつほ
せんせいあのね
なんでそらのほしは
ほしのかたちがしてないの
正直、こんなに泣けると思ってなかった。
このヨシタケシンスケさんの挿絵で有名な「1年1組 せんせい あのね」は、小学校教諭の鹿島和夫さんが担任した1年生の「あのね帳」から抜粋された、1年生たちが書いた文章を載せた本です。
子供の紡ぐ言葉は、飾り気がなく、素直で、心の底から綺麗です。ピュアな気持ち、疑問をそのまま伝えている文章の数々に、思わず涙や笑いが止まりませんでした。大人たちもきっとそうだった、きっとそう思っていたことを、ストレートに純粋な文章と言葉で伝えてくれる。自分の中の「子供」が満たされ、心が洗われるような気持になります。
そしてなにより、「伝えたい気持ち」が自分の中にあったとしても、”文章にする”または”詩にする”ことというのは、多少なりとも”書き方”を教わらねば、難しいことと思います。そのうえ、詩を書くには自分の持った感情や、日常の些細な出来事を深く観察したり、内省する必要があります。その点でも小学1年生たちの純粋な気持ちを消すことなく、むしろ伸ばし、それぞれの個性を光らせた鹿島先生の情熱のこもっていたであろう指導・教育は本当に素晴らしいと感じます。
大人が見て見ぬふりをして通り過ぎてきた小さなモノたちに真正面から立ち向かう、大人より賢く強く純粋な子供たちの言葉の数々。ぜひ、大人の皆さんにも読んでもらいたい1冊です。
| 読みやすさ | |
| 対象年齢 | 低学年から読めますが、大人が対象だと思います |
| 読了時間 | 約5分~ |
以上、「1年1組 せんせい あのね」の紹介でした。
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