医者が信じる正しい医療情報(エビデンス)ってなんだろう?
最近は、世の中には医療に関する様々な情報が溢れてますよね?
ありきたりな情報だったり、胡散臭い情報だったり・・・
インフルエンサーの人が流した情報から炎上したりも多々ありますよね
そもそも、医者はどうやって正しい医療情報を認識しているのか。
自分がこのブログで医療情報を発信するにあたって、ここが一番伝えたいことだなと思いました。
ただ、全然面白くない話なのですが…
医学生は、どのようにして医学知識を習熟する??
私は今医学生に基礎医学・臨床医学の講義をしています。
では、医学生さんはどのような本を用いて勉強するのでしょうか?
たとえば、臨床について有名なのは「病気がみえる」という本です。

この本だったら、一般の方も読みやすいかもしれません。
基礎医学の本は…難しいものばかりです。
では、これらについて書かれていることはすべて正しいのでしょうか?
実は、そうではありません。
というのも、つねに医学の世界はアップデートされていくのです。
10年前の教科書と今の臨床現場が全く違うこともザラにあります。
たとえば、片頭痛の治療薬は、昔はトリプタン製剤という薬の話がメインでした。
今は、それに加えてCGRP製剤というまったく新たな治療法が出ていますが、それが教科書に記載されるのはまだまだ先でしょう…
この話は、別の記事で記載しますね!
では、最新の正しい医療情報はなにかというと…ズバリ、論文です。
論文って何がそんな大事なの?
特に、英語の原著論文は、基本的に査読者という人が論文の内容を確認します。内容がおかしかったらお断り(Reject)されます。
論文を発行している学会誌にも色々ありますが、特にWeb of Scienceというサイトに載っている学会誌がImpact Factorといって、ある一定の評価基準を満たしたものになります。20000雑誌以上あるそうです。
Impact Factor(IF)が高ければ高いほど、いい雑誌と言われています。



偉い人にそう言うと絶対怒られるのですが、一番わかり易い指標として考えたほうがよいです。
・・・偉い人は、IFがすべてじゃない!と怒るかもしれません笑
基本的に医師は、このImpact Factorを参考にしながら、論文を読んでいます。医学の人向けにはPubmedというサイトを使って検索することが多いです。
といっても、一つ論文が出ればそれが正解というわけではありません。
Impact Factorが低い雑誌に、一つだけ載っている情報だと、あまり信用するに足らないな、と考えながらみています。
様々な似たような論文を読みながら、確からしいと判断して初めて、世の中にコンセンサス(同意)を得られたエビデンスとして出てくるのです。
子宮頸がんワクチンの訴訟をみていると、たった一つの、しかも査読されているかも微妙な論文のみで議論されているのですが、そもそもたった一つの論文で議論すること自体がナンセンスなのです。
よくインフルエンサーの医療専門とされる方が、たった一つの論文を元に、決めつけて結論付けている記事を拝見するのですが、専門を極めれば極めるほど、一つの論文だけでものを言うことは怖いんです。
論文は
・Introduction(私は何を発見したのか)
・Methods(それを証明する方法)
・Result(その方法で行った研究結果)
・Discussion(議論)
・Conclusion(この論文から言える結論)という順で記載されます。
特に、Discussionをよく読むことが大事です。



最近はAIも発達してきたので、一般の方も論文を読む難易度が下がってきたように思います。。。私はAIについても研究しているので、いつかAIを使った論文について学ぶ方法を紹介できたらと思います。
このサイトは、一つの医療情報について、基本的に複数の論文を元にお話できればと思います。
もしよかったら、色々覗いていってくださいね。







